スピードマウスピース型矯正装置

ピードマウスピース型矯正装置とは

スピードマウスピース型矯正装置とは

矯正は、骨の代謝を利用し、あえて歯周組織にダメージを与えることで歯を動かす治療です。
歯に矯正力を加えると、歯周組織が炎症を起こします。それを治そうと、ダメージを修復する働きのある細胞が活性化して骨の吸収・形成を促す物質の量が増え、 歯が動くという仕組みになっています。
この仕組みを活用した矯正治療が、『スピードマウスピース型矯正装置』です。

通常、マウスピース型矯正装置は、1つのマウスピースを約2週間つけます。それによる歯の移動量は最大0.25mmなので、歯を大きく動かす場合、治療期間が何ヵ月もかかっ てしまいます。
そこで、当院では、マウスピース型矯正装置に『コルチコトミー』(歯槽骨皮質骨切除術)、または『MOP』(Micro-osteoperforations: 微小骨穿孔治療)という外科処置を組み合わせる方法を採用しています。
これらは顎の骨に外科的なダメージを与えるもので、細胞の活性化により骨の代謝を良好にし、歯の移動速度を速めて治療期間を短縮する方法です。

コルチコトミー

コルチコトミー

別名『歯槽骨皮質骨切除術』といいます。
『ピエゾサージェリー』という、超音波振動を利用する切削器具を使って歯肉を切開し、皮質骨(歯を支える歯槽骨の外側にある硬い骨)を一部除去します。 それととともに、海綿骨(皮質骨の内側にある軟らかい骨)にひびを入れることで、歯を動きやすくする条件を整えます。

MOP

MOP

別名『微小骨穿孔治療』といいます。
『プロペル』という、先端からドリルのようなねじ状の器具が出るドライバーを使って歯肉の上から直接刺し、歯肉を切開・剥離せず骨に3~5mmの小さな穴を開けます。 わずかなひびを入れて傷をつくり、周囲1cmの骨の代謝を促します。
患者様の身体への負担は小さくてすみますが、『コルチコトミー』ほど効果が長続きしないので、症例によっては繰り返し処置する必要があります。

MOPの治療の流れは、主に以下のようになります。

Step.1ネオステリングリーンでよくうがいする
Step.2表面麻酔(ゲルまたはシール)と 浸潤麻酔(注射)を受ける
Step.3プロペルによる微小骨穿孔(数ヵ所)を受ける
Step.4一般的な非ステロイド性抗炎症薬のバファリン、セデス、ロキソニン、ボルタレンなどではなく、タイレノールや、やや多め(1回600~1000mg程度、1の日上限4000mg) のカロナールを服用する

療設備

ピエゾサージェリー

ピエゾサージェリー

ピエゾサージェリー
『コルチコトミー』(歯槽骨皮質骨切除術)という外科処置を行なうときに使う器具です。
超音波振動を利用するので、歯肉の切開・剥離や血管・神経などの損傷なく骨に切り込みを入れられるので、身体への負担が少なくてすみます。

プロペル

プロペル

『MOP』(Micro-osteoperforations:微小骨穿孔治療)という外科処置を行なうときに使う器具で、 ドライバーの先端にドリルのようなねじ状の器具がついた形状をしています。
歯肉を切開・剥離することなく、骨を穿孔(せんこう:穴をあける)して刺激を与えられるので、患者様の身体への負担が少なくてすみます。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)による治療にともなう一般的なリスク・副作用

  • ・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • ・正しい装着方法で1日20時間以上使用しないと、目標とする治療結果を得られないことがあるため、きちんとした自己管理が必要になります。
  • ・ご自身で取り外せるため、紛失することがあります。
  • ・症状によっては、マウスピース型矯正装置で治療できないことがあります。
  • ・お口の中の状態によっては、治療計画どおりの結果が得られないことがあります。
  • ・装着したまま糖分の入った飲料をとると、虫歯を発症しやすくなります。
  • ・治療によって、まれに歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
  • ・食いしばりの癖が強い方の場合、奥歯が噛まなくなることがあります。
  • ・治療途中で、ワイヤーを使う治療への変更が必要になることがあります。
  • ・お口の状態によっては、マウスピース型矯正装置に加え、補助矯正装置が必要になることがあります。
  • ・治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
  • ・薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器です。日本では完成物薬機法対象外の装置であり、医薬品副作用被害救済措置の対象外となることがあります。

薬機法において承認されていない医療機器「インビザライン」について

当院でご提供しているマウスピース型矯正装置「インビザライン」は、薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器となりますが、当院ではその有効性を認め、導入しています。

○未承認医療機器に該当

薬機法上の承認を得ていません(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2022年4月18日最終確認)。

○入手経路等

インビザライン・ジャパン株式会社より入手しています。

○国内の承認医療機器等の有無

国内では、インビザラインと同様の性能を有した承認医療機器は存在しない可能性があります(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2022年4月18日最終確認)。

○諸外国における安全性等にかかわる情報

現在世界100カ国以上で提供され、これまでに1,100万人を超える患者さまが治療を受けられています(2021年9月時点)。情報が不足しているため、ここではインビザラインの諸外国における安全性等にかかわる情報は明示できません。今後重大なリスク・副作用が報告される可能性があります。
なお、日本では完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
※当該未承認医薬品・医療機器を用いた治療の広告に対する注意事項の情報の正確性について、本ウェブサイトの関係者は一切責任を負いません。

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